こんにちは。ジギングナビ、運営者の「ジン」です。
同じ船に乗って、同じような仕掛けを使っているのに、なぜか自分だけアタリがない。
そんな悔しい経験をしたことはありませんか。
タイラバが下手な人と検索してたどり着いたあなたは、きっと向上心が強く、何とかして現状を打破したいと考えているはずです。
実は、釣れない原因の多くは道具の性能ではなく、ほんの少しの動作や意識のズレにあります。
私自身も最初は全く釣れず、上手い人の真似をすることから始めました。
この記事では、釣果が伸び悩む人に共通する原因を紐解き、今日から実践できる具体的な改善策をお伝えします。
この記事のポイント
- 釣れない原因となるリトリーブや底取りの癖がわかる
- 無意識にやってしまっているNG行動を修正できる
- 道具の選び方や設定を見直して釣果アップに繋げられる
- 上手い人の思考を取り入れて再現性の高い釣りができるようになる
タイラバが下手な人に共通する特徴とは?

「なぜか自分だけ釣れない……」 そんな状況に陥っている時、実は多くの人が共通して陥っている「負のスパイラル」があります。
まずは、ご自身の釣りを振り返りながら、これらの特徴に当てはまっていないかチェックしてみてください。
原因を知ることが、上達への第一歩です。
等速巻きができず巻き速度にムラがある
タイラバの基本にして最大の奥義とも言えるのが「等速巻き」です。
これができていないことが、マダイに見切られる最大の原因と言っても過言ではありません。
私たちの手首や肘は、構造上どうしても円運動をする際に「力が入りやすいポイント」と「力が抜けやすいポイント」が存在します。
意識していないと、ハンドルを上から押し込む時にスピードが速くなり、下から引き上げる時に遅くなるといった「回転ムラ」が無意識のうちに生じてしまいます。
このわずかな速度変化は、ラインを通じて水中のヘッドやネクタイに不自然な振動(ノイズ)として伝わります。
マダイは側線という器官で水の波動を敏感に感じ取る魚です。
自然界のエサではありえない機械的なギクシャクした動きを感じ取ると、追尾してきても「これはエサではない」と判断してUターンしてしまいます。
注意点 特に波がある日は要注意です。船が波で上下する動きと、自分がリールを巻く動きが連動してしまい、ルアーが水中で静止したり急加速したりしがちです。ロッドワークで船の揺れを吸収できていないケースも多く見受けられます。
着底が甘くタッチ&ゴーが遅れている
「底を取ったらすぐに巻く」。
これは誰もが知っているセオリーですが、下手な人の多くはこの「すぐ」の感覚がコンマ数秒遅れています。
タイラバにおいて、着底の瞬間は最大のチャンスであり、同時に最大のリスクでもあります。
マダイは落ちてくるタイラバを上から見ながら追尾していることが多いと言われています。
着底した瞬間に「砂煙」が上がり、エビやカニが逃げるような演出ができればリアクションバイトを誘発できます。
しかし、ここで巻き始めが遅れるとどうなるでしょうか。
ヘッドは単なる鉛の塊として海底に転がり、ラインは潮に流されて底を這います。
この状態は魚にとってエサに見えないだけでなく、根掛かりのリスクも高めます。
さらに言えば、動きが止まった瞬間にマダイは興味を失い、見切って反転してしまうのです。
着底の瞬間を「目視」してから判断するのではなく、サミングをして指先の感覚で着底を予知し、着底と同時にリールを巻き始める反射神経が求められます。
アタリで手が止まる即アワセの癖

「コツコツ……」というマダイ特有の前アタリがあった瞬間、びっくりして巻く手を止めてしまったり、反射的にロッドをあおって合わせようとしていませんか?
タイラバは基本的に「向こう合わせ」の釣りです。
マダイはネクタイを端から少しずつついばむように捕食します。
この段階で手を止めたり合わせたりすると、まだ針が口の中に入っていないため、すっぽ抜けてしまいます。
魚の重みがロッドにしっかり乗り、ドラグが「ジジーッ」と出るくらい魚が反転するまでは、何事もなかったかのように同じ速度で巻き続ける強いメンタルが必要です。
「アタリ=即フッキング」という他の釣りの常識は、一度忘れる必要があります。
感覚に頼った不正確なドラグ設定
ドラグ調整を「手で引っ張ってこれくらいかな」という感覚だけで済ませていませんか?
実はこれが、バラシ(魚が逃げること)の大きな原因になっています。
ドラグが緩すぎれば、フッキングのパワーが伝わらずにマダイの硬い顎や唇に針が貫通しません。
逆に強すぎれば、魚が急激に突っ込んだ瞬間に口切れを起こしたり、ラインブレイクしたりします。
特に大物が掛かった時ほど、この設定の差がキャッチ率を左右します。
一般的には800g〜1kg程度が目安とされていますが、これを感覚だけで毎回同じ設定にするのは熟練者でも至難の業です。
釣れない時ほど、こうした数値的な管理がおろそかになっていることが多いですね。
安心感で重すぎるヘッドを選んでしまう
「底が取れないと釣りにならない」という不安から、必要以上に重いヘッドを選んでしまうのも、初心者にありがちな特徴です。
確かに底取りは重要ですが、水深に対して重すぎるヘッドにはデメリットがたくさんあります。
まず、フォールスピードが速すぎて魚がルアーを発見し、追尾する余裕がなくなります。
次に、着底時の衝撃音が大きくなり、魚を散らしてしまう「場荒れ」を引き起こします。
そして何より、ヘッドの体積が大きくなるためシルエットが肥大化し、小さなベイトを捕食しているパターンでは完全に見向きもされなくなります。
| 水深・状況 | 初心者が選びがちな重さ | 推奨される重さの目安 |
|---|---|---|
| 水深50m(緩潮) | 100g〜120g | 60g〜80g |
| 水深80m(普通) | 120g〜150g | 80g〜100g |
| ドテラ流し | とにかく重いもの | ライン角度を見ながら調整 |
タイラバが下手な人を脱却する対策

原因がわかったところで、次は具体的な対策を見ていきましょう。
高価な道具を買い揃える前に、まずは「行動」と「意識」を変えるだけで、次の釣行から劇的に変化するはずです。
脇挟みでロッドを固定しブレを防止

等速巻きを安定させるための最も簡単で効果的な方法は、ロッドの構え方を見直すことです。
ロッドのエンドグリップ(グリップの後ろ側)を脇にしっかりと挟み込んでください。
そして、ロッドを持つ手、リールを巻く手、脇の3点でトライアングルを作ってガッチリと固定します。
手首だけでロッドを支えるとグラグラしてしまいますが、体幹を使って固定することで、リールを巻く手の動きにつられてロッドの先がブレるのを防げます。
また、船の揺れに対しては、ロッドを上下させるのではなく、膝や腰を使って体全体でサスペンションのように吸収するように意識しましょう。
これができると、波がある日でもヘッドの動きを安定させることができます。
補足 自分に合ったロッドを選ぶことも大切です。脇挟みしやすいグリップの長さがあるかどうかもチェックポイントの一つです。 失敗しないタイラバロッドの選び方はこちら
カウンターリールで棚と水深を数値化
もし予算が許すなら、カウンター付きのリール(ICリール)を導入することを強くおすすめします。
「底から何メートルで当たったか」「今の巻き速度は数字でいくつか」という情報を客観的に数値で把握できるのは、計り知れないアドバンテージです。
感覚だけに頼らず、「さっきスピード3で巻いて、底から55mで食ったから、もう一回同じことをしよう」という再現性のある釣りが可能になります。
ポイント 釣れている人のカウンターを見て、「どのレンジ(水深)で当たっているか」を共有してもらうのも上達の近道です。タイラバはチーム戦の側面もあります。情報は武器ですよ!
釣れている人のカラーを徹底的に模倣
プライドを捨てて、その日一番釣れている人の真似をしましょう。
タイラバはカラーやネクタイの形状が釣果に直結しやすい釣りです。
「オレンジ系が基本」とは言われますが、その日の天候、潮の色、ベイトの種類によって当たりカラーはコロコロ変わります。
釣れている人がいたら、チラッと観察して「ヘッドの色」「ネクタイの色と形状」をチェックし、自分の手持ちの中で最も近いものにすぐに交換してください。
「真似して釣る」ことは恥ずかしいことではなく、情報を処理して最適解を導き出す立派な戦術です。
特にネクタイの形状(カーリーかストレートか)は波動に大きく影響するので要チェックです。
釣れない時こそ仕掛けに変化をつける
釣れない時間が続くと、つい「今日は渋いから仕方ない」「魚がいないんだ」と思考停止してしまいがちですが、ここが運命の分かれ目です。
上手い人は釣れない時ほど、こまめにヘッドの重さを変えたり、ネクタイをローテーションしたりして正解を探し続けています。
「アタリがない」というのは、「今の設定が合っていない」という魚からの明確な答えです。
例えば、シルエットを極端に小さくしてみる、巻き速度を限界まで遅くしてみる、あるいは逆にリアクション狙いで速巻きしてみるなど、意図を持った変化(トライ・アンド・エラー)を試し続けましょう。
何かを変えた瞬間に答えが返ってくるのがタイラバの面白さでもあります。
タングステンで底取り精度を向上
少し高価なアイテムですが、タングステン製のヘッドを使うことは、下手な人を脱却するための「課金アイテム」として非常に有効です。
タングステンは鉛よりも比重が約1.7倍高いため、同じ重さでもシルエットを大幅に小さくできます。
これにより、水の抵抗が減ってフォール速度が上がり、着底の感度が劇的に向上します。また、潮流が速い場面でも底取りがしやすくなるため、「タッチ&ゴー」の精度が自然と高まります。
「高いからロストしたくない」という気持ちはわかりますが、まずはよく行く水深に合わせた重さを一つ持っておくだけでも、世界が変わるかもしれません。
タイラバが下手な人を卒業する思考法

最後に、テクニック以前の「考え方」についてお伝えします。
タイラバが下手な人と上手い人の決定的な違いは、「情報を処理して仮説を立てているか」にあります。
ただ漫然と落として巻くのではなく、「今は潮が重いからチャンスかも」「この巻き速度では反応がないから変えてみよう」と、常に海の中をイメージしながら釣りをすることが大切です。
マダイの生態を知ることも重要です。
例えば、瀬戸内海などのマダイは潮流の速い海域で育ち、海底の起伏に富んだ場所でエビやカニなどを捕食しています(出典:環境省『瀬戸内海の生き物たち マダイ』)。
こうした習性をイメージできれば、なぜ底取りが重要なのか、なぜ潮の変化がチャンスなのかがより深く理解できるはずです。
そして何より、アタリがあっても動じずに「信じて巻き続ける」こと。
このメンタルと基本動作の徹底さえできれば、脱初心者は目の前です。ぜひ次回の釣行で実践してみてくださいね。