タチウオジギングはローギアが面白い!釣果を変えるPGのメリット

こんにちは。ジギングナビ、運営者の「ジン」です。

みなさんはタチウオジギングのリールを選ぶとき、ハイギアとローギアのどっちを選べば良いか迷ったことはありませんか。

一般的には「ジギング=ハイギア」が主流とされていますが、実はローギア(PG:パワーギア)を使うことで、これまで感じ取れなかった潮の変化や、ハイギアでは弾いてしまっていた小さなアタリが分かるようになることもあります。

特に、「タチウオテンヤのような食わせの間をジギングでも作りたい」「深場での回収がしんどくて釣りに集中できない」と悩んでいる方にとって、ギア比の見直しは釣果を伸ばすための大きなヒントになるかもしれません。

今回は、あえてローギアを選ぶメリットや、具体的なおすすめ機種について、私の実体験も交えながら詳しくお話しします。

この記事のポイント

  • ローギア特有の「巻き感度」がもたらす釣果への影響
  • 水深100m以深やドラゴン級狙いで差が出る疲労感と安定性の違い
  • テンヤ釣りとジギングのタックル併用に関するリアルな事情
  • 各メーカーから発売されている推奨PGモデルのスペック比較

タチウオジギングでローギアを使うメリット

タチウオジギングでローギアを使うメリット

タチウオジギングといえば、ロッドを激しくしゃくって「ハイギアでキビキビ動かす」というイメージが強いですよね。

確かに高活性な群れをリアクションで攻めるにはハイギアが有利ですが、実はローギア(PG)にはハイギアでは真似できない独自の武器があります。

ここでは、なぜあえてローギアを選ぶのか、その具体的なメリットについて深掘りしていきましょう。

潮の変化を感じる高感度な巻き心地

ローギアのリールを使う最大のメリットの一つは、ズバリ「巻き感度」の高さです。

「感度」というとロッドの話になりがちですが、リールの巻き心地から得られる情報も非常に重要です。

ハイギアは巻き取りが速い分、どうしてもハンドルを回す際の「巻き重り」が発生しやすく、水中の微細な抵抗変化がノイズに埋もれてしまいがちです。

一方、ローギアは軽い力でスルスルと巻くことができます。

この「軽さ」があるからこそ、潮が重い場所(潮目)に入った瞬間の抵抗感や、タチウオがジグの後ろについて水流が変化した時の「モゾッ」とした違和感など、目には見えない水中の情報を手のひらでダイレクトに感じ取れるようになります。

タチウオがジグにじゃれついてくる前アタリを感じ取れるかどうかは、釣果を分ける大きな差になります。

ここがポイント!
ローギアは単なるパワー重視のギアではなく「水中のセンサー」です。

ハンドルノブを通じて伝わる情報の解像度が上がれば、攻めるべきレンジやタイミングがより明確になります。

重いジグでも疲れないリールの操作性

タチウオジギングのフィールドは、水深数10mの浅場から、冬場や大型狙いの水深100m~150mを超えるディープエリアまで多岐にわたります。

特に深場では、潮流の影響を受けやすいため150g〜200gといった重いジグを使用するケースも珍しくありません。

これを一日中、ハイギアのリールで回収し続けるのは、正直言ってかなりの重労働です。

腕が疲れてくると、どうしてもジャークが雑になり、集中力も途切れてしまいます。

ローギア、特にパワーギア(PG)モデルは、自転車でいうところの「軽いギア」で坂道を登るのと同じ原理です。

圧倒的なトルクがあるため、重いジグや深場からの回収でも驚くほど軽く巻き上げることができます。

また、指5本クラス以上のドラゴン級タチウオがヒットした際も、ポンピング(竿を上下させる動作)をせずに、リールのパワーだけでグイグイと巻き上げることが可能です。

これにより、身切れによるバラシも防ぐことができます。

一定速度で巻きバラしを減らす対策

一定速度で巻きバラしを減らす対策

タチウオは、青物のように獲物を追い回して捕食するのがそれほど上手な魚ではありません。

特に活性が低い時や、激しいアクションを嫌う時は、ジグをあまり動かさず「一定の速度で、ゆっくりと見せる」ことが効果的です。

ハイギアのリールでゆっくり巻こうとすると、ハンドルの回転速度を人間側でかなり意識して制御する必要があり、どうしても手元がブレてジグが不自然に動いてしまうことがあります。

しかし、ローギアであれば「普通に巻く」だけで、ジグの移動距離を抑えた「等速巻き(定速巻き)」が自然に行えます。

ジグが必要以上に暴れないため、タチウオが狙いを定めやすく、深いバイトを誘発しやすくなるのです。

定速巻きのコツ
電動リールの微速巻きアクションを手巻きで再現するイメージです。

派手なジャークを一切せず、リールをただ巻くだけの「棒引き」でしか食わないパターンが存在します。

 フォールのアタリを逃さない釣り方

タチウオはジグが落ちていく「フォール中」に食いついてくることが非常に多い魚です。

ラインがピタッと止まったり、フワッと持ち上げられたりするアタリを捉えるのが醍醐味ですが、この時のフッキング動作にもローギアの特性が活きてきます。

ローギアモデルは、巻き始めの初動が非常に軽いため、フォール中の違和感を感じた瞬間に「バッ」とハンドルを回してラインスラックを取り、フッキングに持ち込む動作がスムーズに行えます。

ハイギアだと巻き始めに「ヨイショ」という一瞬の重さが生じることがありますが、ローギアならそのタイムラグを最小限に抑えられます。

また、シマノの「フォールレバー」搭載モデルなどを活用すれば、ジグの沈下速度を調整して、タチウオが一番反応するスピードを見つけ出すことも容易になります。

初心者が選ぶべき最適なギア比の基準

初心者が選ぶべき最適なギア比の基準

これからタチウオジギングを始める初心者の方にとって、最初の1台をどうするかは非常に悩みどころですよね。

一般的には、ジャークの幅を作りやすく、糸フケ(ラインスラック)を素早く回収できる「ハイギア」が推奨されることが多いです。

しかし、もしあなたが「体力にあまり自信がない」「難しいジャークテクニックよりも、まずは確実に1匹釣りたい」と考えているなら、あえてローギアを選ぶのも賢い選択です。

特に冬場の深場攻略や、ドラゴン級とのファイトを想定するなら、ローギアのパワーは大きな安心感につながります。

注意点
水深50m以浅の浅場がメインのフィールドや、ジグをキビキビと左右に飛ばしてリアクションで食わせたい場合は、やはりハイギアの方が扱いやすい場面もあります。

行く予定の釣り場の水深やシーズンの特徴を事前に船宿へ確認しておきましょう。

タチウオジギングのローギア推奨機とテンヤ

タチウオジギングのローギア推奨機とテンヤ

ローギアのメリットが見えてきたところで、具体的にどんなリールを選べば良いのでしょうか。

ここでは、シマノとダイワから発売されている代表的なローギアモデルと、よく比較検討される「タチウオテンヤ」との関係性について解説します。

シマノのカウンター付きPGモデル

シマノからは、タチウオジギングに最適な「HAGANEボディ」による剛性の高いローギアモデルがラインナップされています。

まず候補に挙がるのが、フラッグシップモデルである「オシアコンクエストCT 300PG」です。

(出典:SHIMANO公式『オシアコンクエストCT 』製品ページ

金属ボディの圧倒的な剛性感と滑らかさは特筆もので、フォールレバーによる沈下速度の調整機能は、フォールバイトの多いタチウオ攻略において最強の武器となります。

深場からの巻き上げも、まるで水深が浅くなったかと錯覚するほどパワフルです。

また、コストパフォーマンスを重視するなら「グラップラーCT 150PG」も非常に優秀です。

こちらは55mmのロングハンドルを搭載しており、ギア比5.8という絶妙な設定と相まって、エントリーモデルとは思えないほど力強い巻き上げを実現しています。

モデル名 ギア比 特徴・メリット
オシアコンクエストCT 300PG 4.8 圧倒的剛性とフォールレバー搭載。深場やドラゴン狙いの最高峰モデル。
グラップラーCT 150PG 5.8 コスパ最強。軽量ボディで扱いやすく、ロングハンドルで巻き上げも楽。

ダイワのIC搭載ローギアリール

ダイワは高性能な「ICカウンター」と、最新のデザインによる軽快さが魅力です。

特に注目すべきは「ソルティガ IC 100P-DH」でしょう。

ギア比4.8という超ローギア設定で、ダイワはこのモデルを明確に「感度重視モデル」と位置付けています。

110mmのロングハンドルが標準装備されており、水中の情報を指先で感じるための究極のセッティングと言えます。

(出典:DAIWA公式『SALTIGA IC』製品ページ

また、剛性と軽さを両立した「ティエラ A IC 150P-DH」も人気です。

アルミフレームを採用してボディ剛性を高めつつ、デプスアラーム機能がついているため、「あと何メートルで食うか」を音で把握できるのが嬉しいポイントです。

テンヤとジギングはどっちが釣れるか

テンヤとジギングはどっちが釣れるか

「結局、テンヤとジギング、どっちが釣れるの?」という疑問は尽きません。

一般的に、活性が低い時や、大型(ドラゴン級)を選んで釣る場合は、本物の餌(イワシなど)を使う「タチウオテンヤ」に分があることが多いです。

餌の匂いと味、そして静止状態でも食わせられるアピール力は最強です。

一方で、高活性時に手返しよく数を釣るなら、餌付けの手間がない「ジギング」が圧倒的に有利です。

ただし、ここで重要なのが「ローギアを使ったジギング」の存在です。

ローギアでジグを飛ばさず、ゆっくりと見せるアクションは、ジギングでありながらテンヤに近い「食わせ」の効果を発揮することがあります。

「今日はジギングには反応が悪いけど、テンヤには食っている」という状況下で、ローギアのジギングだけが連発するというケースも珍しくありません。

ロッドやリールの併用と代用について

「ジギングもテンヤも両方やってみたいけど、タックルを2セット揃えるのは大変…」という方も多いでしょう。

結論から言うと、リールは併用可能です。PE1号前後を200m以上巻けるベイトリールであれば、どちらの釣りにも流用できます。

しかし、ロッドは少し事情が異なります。

ジギングロッドはジグを跳ねさせるために全体的に曲がるスローテーパー気味のものが多いですが、テンヤロッドは微細なアタリを穂先で捉え、硬い口に即座に掛けるために「7:3」や「8:2」といった先調子が主流です。

代用のコツ
もし1本のロッドで両方を何とかこなしたいなら、「少し硬めのライトジギングロッド」「掛け調子のタイラバロッド」が、妥協点として機能します。

ただし、専用ロッドに比べると「テンヤのアタリが取りにくい」「ジグが動きすぎる」といった不満が出る可能性はあるため、本格的にやるなら専用ロッドの導入をおすすめします。

タチウオジギングはローギアで攻略

今回はタチウオジギングにおけるローギア(PG)の魅力についてお話ししてきました。

ローギアは単に「巻く力が強い」だけでなく、ジグの移動距離を抑え、一定のレンジに長く留めることができる戦略的なツールです。

特に、タチウオの活性が低く、ジグへの追いが悪い状況では、ハイギアにはない「粘り」と「感度」が大きな武器になります。

もし今、ハイギアを使っていて「なんだか疲れるな」「アタリが分からないな」と感じているなら、ぜひ一度ローギアモデルを試してみてください。

リールのハンドルを回すその手から、今まで見えなかった海の中の世界が見えてくるはずです。

※本記事で紹介した釣果やタックルの使用感は、あくまで筆者の経験や一般的な目安に基づいています。

実際の釣り場や状況に合わせて、船長のアドバイスを参考にすることをおすすめします。

また、釣り場での安全対策やライフジャケットの着用は必ず行いましょう。

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