こんにちは。ジギングナビ、運営者のジンです。
せっかく船に乗ったのに、なかなか釣果が伸びずに悩んでいませんか。
周りの人は次々とロッドを曲げているのに、自分だけアタリがないと焦ってしまいますよね。
「私の腕が悪いから…」と諦める前に、少しだけ視点を変えてみましょう。
ジギングの上達には、体力や経験だけでなく、タックルバランスやアクションに関する明確なロジックが存在します。
なぜ釣れる人は釣れるのか、その理由を一つずつ紐解いていくことで、あなたの釣りは確実に変わります。
この記事のポイント
- 釣れない時に見直すべき具体的なタックルバランスの基準
- 魚種や海況に合わせた適切なアクションの使い分け
- 上級者が実践している着底感知とラインコントロールの技術
- トラブルを減らしチャンスを最大化するための思考法
ジギングの上達に不可欠なタックルバランスと基礎技術

ジギングにおいて、道具は単なるツールではなく、海中の情報を手元に伝えるセンサーです。
まずは、私が実践しているタックルバランスの考え方と、基本となる技術についてお話しします。ここを整えるだけで、海の中の解像度がグッと上がりますよ。
釣れない理由を明確にして改善策を実行する
「なぜか自分だけ釣れない」という状況には、必ず物理的な理由があります。
精神論で片付ける前に、いくつかのチェックポイントを見直してみるのが上達への第一歩です。
もっとも多い原因の一つが、「ラインシステムが太すぎて潮の影響を受けすぎている」というケースです。
特に青物狙いなどでは、大物に備えて強さを求めるあまり、必要以上に太いリーダーやPEラインを組んでしまいがちです。
しかし、太いラインは潮流の抵抗(ドラグ力)を大きく受けるため、ジグが想定以上に流され、アクションが死んでしまっていることが多々あります。
私の経験上、リーダーを1ランクから2ランク細くするだけで(例えば10号から8号へ)、アタリの数が劇的に増えることがあります。
強度はドラグ設定で補えますが、食わせの能力はラインの太さに依存する部分が大きいのです。
釣れない時のチェックリスト
- ラインやリーダーが太すぎて、ジグが潮に流されていないか
- ジグのサイズ(シルエット)が、捕食されているベイトと合っているか
- 無意識にルアーチェンジばかりして、貴重な時合いを逃していないか
また、カラーばかり気にしてジグを頻繁に変えるのも要注意かなと思います。
魚はカラーよりも「動き(波動)」や「シルエットのサイズ感」に反応していることの方が多いので、まずはジグのサイズを落とす、あるいは細長くするといった形状の変更を優先して修正してみてください。
最適なフックセッティングとタックル強度の理論

フックは魚との唯一の接点ですが、意外と適当に選んでしまっている人も多いのではないでしょうか。
実は、フックセッティングには「タックル強度階層理論」とも呼べる重要な考え方があります。
これは、「魚に近いパーツほど弱く、アングラーに近いほど強くする」というセッティングです。
具体的には、強度を以下の順序で設定します。
フック < リング類 < リーダー < PEライン
なぜフックを一番弱くするのか? 根掛かり(地球ロック)した際、強い力で引っ張ることでフックだけが伸びて、ジグ本体や高価なラインシステムのロストを防ぐためです。
これを「安全弁(ヒューズ)」として機能させることで、経済的にも環境的にも優しい釣りが可能になります。
また、大きな魚を釣りたいからといって、過剰に太軸のフックを選ぶのは考えものです。
太軸の針を魚の硬い顎に貫通させるには、非常に強い力が必要です。
一方、細軸のフックなら、軽い力でも「スパッ」と深く刺さります。
「一度貫通してしまえば、フックの形状的な強度で簡単には伸びない」というのが私の実感です。
実際、細軸のフックを使用して、大型のヒラマサやマダイをキャッチした経験は数え切れません。
釣果を左右する着底の感知と正確な底取り
ジギングの基本中の基本ですが、釣果に最も差が出るのが「底取り(着底感知)」の精度です。
どんなに高価なロッドやジグを使っても、ボトム(海底)が取れていなければ、魚の多くが生息するボトムレンジを通過してしまっていることになります。
特に風が強い日やドテラ流しの時は、ラインが斜めに出て着底の瞬間がボケやすくなります。
「着底したかな?」と迷っている間に、ジグは海底を転がっています。
もし着底が明確に分からない場合は、恥ずかしがらずにジグのウェイトを重くしてください。
「確実に底が取れる重さ」を使うことが、釣果への最短ルートです。
着底放置はNG! 着底してから巻き出しまでのタイムラグがあると、魚に見切られるだけでなく、根掛かりのリスクが跳ね上がります。
着底の寸前にリールのスプールを指で押さえる「サミング」でブレーキをかけ、着いた瞬間に巻き始めるリズムを身体に覚え込ませましょう。
適切なリールのギア比とハンドル長の選び方
リールのギア比、PG(パワーギア)とHG(ハイギア)のどちらが良いか、悩みますよね。
これには正解はなく、状況に合わせた使い分けが重要です。
一般的に、重いジグを深場から巻き上げるなら巻き上げ力の強いPGが楽ですが、私は感度と情報量を優先してHGやXG(エクストラハイギア)を選ぶことも多いです。
ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いと、ジャーク後のラインスラック(糸フケ)を素早く回収でき、ジグにキビキビとしたアクションを与えやすいからです。
特にドテラ流しでは、HGの回収スピードが大きな武器になります。
| タイプ | メリット | デメリット | おすすめのシーン |
|---|---|---|---|
| PG (パワーギア) | 巻き上げトルクがあり、疲労が少ない。 大型魚とのファイトが楽。 | 回収が遅く手返しが悪い。 感度がやや鈍る傾向がある。 | 水深100m以深の深場、 重いジグ使用時、大型狙い。 |
| HG (ハイギア) | 回収が速く手返しが良い。 感度が高く、ジグを飛ばしやすい。 | 巻き重りする。 腕への負担が大きい。 | 浅場〜中深海、 青物の速い誘い、ドテラ流し。 |
また、リールのハンドルを純正よりも長い「ロングハンドル」に交換するのも一つの手です。
ハンドルのアームが長くなると「てこの原理」で巻き上げが軽くなり、ジャークのリズムも取りやすくなりますよ。
ただし、ギアへの負荷は増えるので、リールのメンテナンスはこまめに行いましょう。
ワンピッチジャークのきれいなフォームとコツ

「ワンピッチジャーク」はジギングの基本動作ですが、長時間続けても疲れないフォームを身につけることが上達のカギです。
腕の筋肉だけでガチガチにシャクろうとせず、ロッドの反発力(弾性)を使うことを意識してみてください。
コツとしては、ロッドエンドを脇にしっかり挟むか、腹(ベルト部分)に当てて固定し、体幹を使ってリズムを刻むことです。
リールを巻く手とロッドをあおる手のタイミングを合わせ、「タン、タン、タン」と一定のリズムで入力します。
ロッドをあおった後、瞬時にロッドを元の位置に戻すことでラインスラックが生まれ、ジグが横を向いてスライドします。
この再現性が高まると、「さっき当たったパターン」を意図的に繰り返せるようになります。
「釣れた」ではなく「釣った」感覚を得るためには、このフォームの安定が欠かせません。
ジギングの上達を加速させる状況判断とターゲット攻略

基本ができたら、次は「海況」や「対象魚」に合わせた応用編です。
見えない海の中をイメージし、戦略を組み立てていきましょう。
青物や根魚など魚種別の誘い方とアクション
魚種によって好むアクションは全く異なります。
「今日は何を狙うのか」を明確にすることで、ジグの動かし方が変わってきます。
青物(ブリ・ヒラマサ・カンパチ)
彼らは視覚で獲物を追い、スピードと変化を好みます。
「ジャカジャカ巻き(高速巻き)」で魚のスイッチを入れ、興奮したところで「ロングジャーク」や「ストップ」を入れて食わせの間を作るコンビネーションが有効です。
特にヒラマサは、止めずに動き続けるアクションに好反応を示すことが多いですね。
根魚(ハタ・カサゴ・ヒラメ)
遊泳力が青物ほど高くないため、ボトムから離れすぎないことが重要です。
底から5m〜10m以内を丁寧に探り、フォール(落ちてくる動き)を多めに入れます。
「リフト&フォール」や、底を小突くような「ボトムバンプ」が効果的です。
タチウオ
捕食が下手で、ジグを横に飛ばしすぎるとリーダーを鋭い歯で切られる(タチウオカッター)原因になります。
あまり大きくロッドをあおらず、一定のレンジを細かく刻むようなソフトなワンピッチジャークが基本です。
潮が速い時の対策とドテラ流しを攻略するコツ
潮が川のように流れる「激流」や「速潮」の時は、底が取れずに初心者泣かせの状況ですが、実は活性の高い大型魚が回遊するチャンスでもあります。
この時の鉄則は、「ラインを物理的に細くすること」です。
太いラインは水流の抵抗をもろに受け、ジグがいつまでたっても着底しません。ラインを細くすることで水切れが劇的に良くなり、底取りが格段に楽になります。
また、風と潮に任せて船を流す「ドテラ流し」では、ラインがどんどん斜めに出ていきます。
ライン放出量が増えるにつれ、感度は落ちていきます。目安として、ラインの角度が45度以上斜めになったら、一度回収して落とし直しましょう。
これを怠ると、自分のラインがコントロール不能になり、隣の人とお祭り(ライン絡み)する原因になります。
ちなみに、潮汐(満潮・干潮)の仕組みや潮の動きが釣果に与える影響については、公的なデータを確認しておくと理解が深まります。
(出典:気象庁『潮汐の仕組み』)
スロージギングにおけるフォールと食わせの間

スロージギングは名前から誤解されがちですが、「ゆっくり動かす」という意味ではありません。
「ロッドの高弾性な反発力でジグを跳ね上げ、フォールで食わせる」ことに特化した釣り方です。
大切なのは「静と動のメリハリ」です。
ロッドをサッとしゃくり上げた直後、一瞬ティップを下げたりリールを止めたりして、ジグのテンションを抜きます。
この瞬間にジグは横を向き、ヒラヒラとフォール(木の葉が舞うような動き)します。魚がバイトするのは、ほぼこのタイミングです。
フォール中は巻かない! フォール中にリールを巻いてしまうと、ラインにブレーキがかかり、ジグの自然な沈下姿勢が崩れてしまいます。
フォール中はハンドルから手を離すくらいの気持ちで、ジグを自由に泳がせてあげてください。
感度を高めるラインの太さとスラックの制御
水深が深くなればなるほど、ラインの「伸び」や潮の抵抗で、アングラーの入力エネルギーは減衰し、ジグに伝わりにくくなります。
ここで重要になるのが「ラインスラック(糸フケ)」のコントロールです。
あえてラインスラックを出すことでジグを漂わせるテクニックもありますが、基本的には余分なフケは感度低下の原因になります。
最近の専用ロッド(例えばダイワのBLXやトップガンなど)は、適度なスラックをオートマチックに作り出してくれる設計のものもありますね。
道具に助けてもらうのも一つの手ですが、まずは「自分が今、どれくらいラインを出しているか」を把握し、潮の重み(水圧)を感じながら丁寧な操作を心がけることが大切です。
初心者が陥りやすいミスとトラブル回避の方法
よく「ビギナーズラック」で初心者が竿頭になることがありますが、これは初心者の不規則なアクションが、弱って不規則に泳ぐベイトの動きを演出して魚に見切らせないから、という説があります。
逆に、中級者が陥りやすいのが、練習の成果で「きれいに動かしすぎて、動きが単調になり見切られる」パターンです。
上達するためには、きれいなワンピッチジャークの中に、あえて「崩し」を入れることが必要です。
リズムを変えたり、一瞬止めたり、大きく飛ばしたりする「イレギュラーな動き」が、スレた魚の捕食スイッチを入れます。
また、トラブル回避としては、フックのチェックを怠らないこと。
針先が岩に当たって鈍っていると、せっかくのチャンスでフッキングが決まりません。
爪に立てて滑るようなら、迷わず交換しましょう。
ジギングの上達を目指して思考と実践を繰り返す
ジギングの上達には、終わりがありません。
その日の潮、風、ベイト、魚の活性など、自然条件は毎回違うからです。
「今日はなぜ釣れたのか」「なぜ釣れなかったのか」を振り返り、仮説を立てて次の釣行で検証する。
この思考のサイクル(PDCA)を回し続けることこそが、ジギングの醍醐味であり、上達への一番の近道です。
最初から全てを完璧にするのは難しいですが、今回ご紹介したタックルバランスやアクションのコツを一つずつ実践してみてください。
思考を止めずにシャクリ続ければ、必ず感動の一匹に出会えるはずです。
一緒にジギングを楽しんでいきましょう!
※本記事の情報は一般的な目安であり、釣果を保証するものではありません。海況や船宿のルールに従い、安全第一で釣りを楽しんでください。