オフショアのキャスティングとジギング兼用ロッド!1本で遊ぶ最強の選択

こんにちは。ジギングナビ、運営者の「ジン」です。

「2馬力ボートやSUPだと、どうしてもロッドを何本も持ち込めない……」 「ナブラが出たら投げたいし、反応が沈めば落としたい。でも専用ロッドを2セット揃える予算はない……」

 

そんな悩みを抱えているオフショアアングラーは非常に多いのではないでしょうか。

海の上では状況に合わせて釣り方を変えるのが釣果への最短ルートですが、スペースの限られる小型ボートやカヤックでは、持ち込めるタックルに物理的な限界があります。

しかし、諦める必要はありません。近年、各メーカーの技術革新により「キャスティングとジギングを高次元で兼用できるロッド」が数多く登場しています。

 

かつては「どっちつかずのダメな竿」と言われることもあった兼用ロッドですが、現在は素材の進化によって「1本でなんでもこなす魔法の杖」へと進化を遂げました。

この記事では、私が実際にフィールドで試し、確信を得た「最強の兼用スタイルの作り方」を余すことなくお伝えします。

この記事のポイント

  • 兼用ロッドを選ぶ際に重視すべき「長さ」と「ティップの硬さ」の黄金比
  • SLJロッドやサワラキャスティングロッドを流用する際の具体的なメリットと注意点
  • SUPやカヤックフィッシングなど、座って釣りをするスタイルに最適なモデル
  • シマノ「クロスミッション」やダイワ「デッキアクター」など、プロが推す推奨スペック
 

オフショアでキャスティングとジギング兼用のロッドを選ぶ

オフショアでキャスティングとジギング兼用のロッドを選ぶ

「二兎を追う者は一兎をも得ず」なんて言葉がありますが、現代のロッドエンジニアリングにおいて、その格言は過去のものになりつつあります。

特にプレジャーボートやカヤック、SUPといった積載量に制限がある環境では、1本のロッドでどれだけ多くの局面(=魚種や状況)に対応できるかが、最終的な釣果を大きく左右します。

 

とはいえ、適当なロッドを選んでしまうと「投げにくい上に、シャクリにくい」という最悪の結果を招きます。ここでは、失敗しないための具体的な選び方の基準を深掘りしていきましょう。

 

SLJロッドをキャスティングに代用するメリット

まず最初に兼用候補として挙がるのが、スーパーライトジギング(SLJ)用のロッドです。

私自身、SLJロッドの汎用性の高さには何度も助けられてきました。

 

SLJロッドの最大の特徴は、30g〜60g程度の軽量ジグを繊細に操作するために設計された「しなやかなティップ(穂先)」です。

実はこの柔軟性が、小型のミノーやシンキングペンシルをキャストする動作と物理的に非常に相性が良いのです。

 

一般的な青物用ジギングロッドはティップが硬すぎて、軽量プラグの重みを乗せて投げることができません。

しかし、SLJロッドであれば、ロッド全体をしっかりと曲げ込んでルアーを弾き出すことができます。

イサキや根魚を狙ってバーチカルに探っている最中、突如として水面でナブラが発生しても、そのままジグをキャストしたり、素早くプラグに付け替えて撃ち込んだりといった芸当が可能になります。

 

知っておきたい特性の違い SLJロッドは「食い込み」が良い反面、大型のヒラマサなどが掛かった際の「止める力」は専用のキャスティングロッドに劣ります。

あくまでPE0.8号〜1.2号程度で楽しめる範囲のターゲット(マダイ、イサキ、中型青物、シーバス)を想定して使いましょう。

 

サワラキャスティングロッドはジギング代用に最適

今、私が最も「兼用の最適解」だと感じているのが、近年爆発的な人気を誇るサワラキャスティング(ブレードジギング)用のロッドです。

この釣りのメカニズムを考えてみてください。「ジグを投げて(キャスティング要素)、高速で巻く(ジギング的要素)」という、まさに両者の中間的な動作が求められます。

 

サワラロッドは、サワラの噛みつくようなバイトを弾かないための「ソフトなティップ」と、高速巻きの抵抗に負けず、大型青物とも渡り合える「強靭なバット」を兼ね備えています。

この特性は、バーチカル(垂直)なジギングにおいても驚くほどマッチします。

 

特に、タングステンジグを使った「ただ巻き」系のジギングや、リズムの速いワンピッチジャークにおいて、専用のジギングロッドと遜色ない操作性を発揮します。

多くのサワラロッドはMAX60g程度のキャスティングウェイト設定ですが、バーチカルな使用であれば100g〜120g程度のジグまで背負えるケースが多く、近海のライトジギング全般をカバーできてしまうのです。

 

SUPフィッシングにおすすめの長さと万能ロッド

オフショアでキャスティングとジギング兼用のロッドを選ぶ

SUP(スタンドアップパドルボード)での釣りは、海面との距離が極端に近く、基本的に「座った状態」や「膝立ち」でのファイトが多くなります。

この環境下で一般的な7ft〜8ftのキャスティングロッドを使用するのは、実はリスクが高いのです。

 

長いロッドは、ランディングの際に魚を手元まで寄せきることが難しくなります。

無理に寄せようとしてロッドを立てすぎると、ティップに過負荷がかかり破損の原因となります。

また、座った状態で長いロッドをジャークしようとすると、穂先が海面を叩いてしまい、釣りになりません。

 

SUPフィッシングでキャスティングとジギングを兼用する場合、ベストな長さは「6.0ft〜6.6ft」です。

この長さであれば、ボード上での取り回しが良く、ネットインの際もスムーズです。

バスロッドのMHクラス(6.6ft前後)や、ショートレングスのボートシーバスロッドを流用するのも、非常に賢い選択肢と言えるでしょう。

 

カヤックでロッド1本なら何でも狙えるモデルを選ぶ

カヤックフィッシングもSUPと同様にスペースが限られますが、足漕ぎカヤックなどの場合はSUPより多少装備を持ち込める余裕があります。

しかし、沈(転覆)のリスクやライントラブルを減らすために、やはりロッドは少数精鋭であるべきです。

 

カヤックにおける兼用ロッド選びで重要なのは、「バウ(船首)をかわせる長さ」と「グリップの長さ」のバランスです。

カヤックでは、魚が船の反対側に走った際、ロッドを船首側から反対へ回す必要があります。そのため、SUPより少し長めの「6.4ft〜7.0ft」あたりが推奨されます。

 

グリップ長(リアグリップ)に注意! カヤックのシートに深く座った状態で、グリップエンドが長すぎるとライフジャケット(PFD)に干渉してしまい、非常にストレスになります。

逆に短すぎると、ジギングの際に脇挟みができず腕が疲れてしまいます。カヤック用として選ぶなら、脇にギリギリ挟める程度のグリップ長を持つモデルがベストです。

 

キャスティングとジギング兼用のリール選びのコツ

キャスティングとジギング兼用のリール選びのコツ

最高の兼用ロッドを手に入れても、合わせるリールがチグハグではその性能を発揮できません。

ロッドが「中間」を担うなら、リールもまたキャスティングとバーチカルの両方に対応できるスペックが必要です。

 

スピニングリールであれば、ダイワ・シマノ共に「4000番〜C5000番」が黄金比と言えます。

このサイズ感であれば、PEラインの1.2号〜1.5号を200m以上ストックでき、不意の青物にも対応可能です。

また、ギア比は必ず「HG(ハイギア)」または「XG(エクストラハイギア)」を選びましょう。

キャスティング時の糸フケ回収の早さはもちろん、サワラ狙いの高速巻きや、深場からジグを回収する際の手返しの良さが圧倒的に違います。

 

ベイトリールの場合は、カウンター付き(ICリール)の150番〜200番サイズがおすすめです。

最新のベイトリールはブレーキ性能が飛躍的に向上しており、少しの練習でバックラッシュせずにキャストできるようになります。

タイラバ、ライトジギング、イカメタル、そしてナブラ撃ちまで一台でこなす「ベイトタックル一本勝負」も、非常に通なスタイルです。

 

オフショアのキャスティングとジギング兼用ロッドおすすめ

オフショアのキャスティングとジギング兼用ロッドおすすめ

ここからは、机上の空論ではなく、実際に市場に出回っているロッドの中から、私がスペックや実用性を吟味し「これは使える!」と唸った兼用の名作たちを紹介していきます。

各メーカーが知恵を絞って開発した、汎用性の高いモデルたちです。

 

シマノのクロスミッションXRは究極のマルチロッド

「これ一本で、なんでも釣る」というコンセプトをメーカー自らが掲げ、兼用ロッドの最高峰として君臨するのがシマノの「クロスミッション XR」シリーズです。

このロッドが画期的なのは、単にマイルドな調子にしただけではなく、「ティップスイッチシステム」という独自の機構を搭載している点です。

 

なんと、1本のロッドに対して「ソリッドティップ」と「チューブラーティップ」の2種類の穂先が付属しており、現場で交換可能なのです。

例えば、タイラバやイカメタルのように繊細な食い込みを重視したい時は「ソリッド」を装着し、ジグをキャストしたりキビキビとアクションさせたい時は「チューブラー」に付け替える。

これにより、実質2本分の役割を1本で完結させることができます。

 

モデル 全長 ジグウェイト 特徴・用途
S66ML 1.98m MAX 80g スピニングモデル。キャスティング、ティップラン、SLJまで完璧にこなす万能選手。
B66M 1.98m MAX 120g ベイトモデル。深場のタイラバやライトジギング、インチクなどに最適。

(出典:シマノ公式『クロスミッション XR』製品情報

 

ダイワのデッキアクターでボートゲームを完全網羅

ダイワから発売されている「デッキアクター(Deck Actor)」も、その名の通りボートデッキ上の役者として、あらゆる釣りを演じ分けることを目的に開発されたロッドです。

特筆すべきは、2万円台前半という実売価格に対するコストパフォーマンスの高さと、ボートアングラーの痒い所に手が届くラインナップです。

 

中でも私が傑作だと感じているのが「73MHS」というモデルです。

7フィート3インチという長さは、プレジャーボートからのキャスティングで十分な飛距離を稼ぎつつ、長すぎないのでジギングのジャークも苦になりません。

キャストウェイトは10g〜40gに対応し、サワラキャスティングからシーバス、そしてバーチカルなライトジギングまで、本当にこれ一本で「なんとかなる」という安心感は絶大です。

メジャークラフトのサワラ用はコスパ最強の兼用竿

「できるだけ予算を抑えたい、でも性能には妥協したくない」という方には、メジャークラフトの「ジャイアントキリング 1G サワラキャスティング」モデル(GK1C-752MH/SWRなど)を強くおすすめします。

 

先ほど「サワラロッドは兼用に向いている」とお話ししましたが、このロッドはその筆頭格です。

実売価格が1万円台後半から手に入りながら、60gまでのジグをフルキャストできるパワーを持っています。

ティップが柔軟なので、ただ巻き系のジギングや、ミノーのジャーキングも非常に快適に行えます。

これからオフショアの五目釣りを始めたい初心者の方にとって、最初の一本としてこれほど優秀な選択肢はなかなかないでしょう。

 

グラップラータイプCはキャスティングやジギングに対応

シマノの「グラップラー タイプC」は本来キャスティング専用ロッドですが、中でも「S70L」「S73ML」といったライトクラスの番手は、バーチカルな釣りにも積極的に流用可能です。

 

キャスティングロッド特有の「張りのあるベリー(胴)」は、ジグを跳ね上げる動作において非常に有利に働きます。

特に水深の浅いエリア(〜40m程度)で、キャストして斜めにジグを引いてくる「ドテラ流し」の釣りでは、専用のジギングロッドよりもルアーを横方向に動かしやすく、扱いやすい場面が多々あります。

「ナブラ撃ちをメインにしつつ、反応がない時はジグも落としたい」という、キャスティング主体のスタイルの方にはベストマッチな選択です。

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アウトレイジBRはSLJとキャスティングを両立

ダイワのハイコストパフォーマンスモデル「アウトレイジ BR」シリーズも見逃せません。

特にSLJモデルである「LJ 63XHS」などは、ショートレングスのスピニングロッドとして非常に完成度が高いです。

 

6.3ftという長さは、ジギング時の操作性が抜群に良く、かつアンダーハンドでのキャストもしやすい設計になっています。

大型の青物が混じる海域でも安心してファイトできるバットパワーを持っており、「基本はジギングだけど、チャンスがあれば投げたい」という、ジギング主体のスタイルの方におすすめできる兼用ロッドです。

オフショアのキャスティングとジギング兼用ロッドまとめ

今回は、オフショアのキャスティングとジギングを兼用できるロッドについて、具体的な選び方と推奨モデルを解説してきました。

かつては「専用ロッドでなければ釣れない」と言われた時代もありましたが、技術の進歩により、今では「戦略的な一本」で身軽に、かつスマートに釣果を上げることが可能です。

 

選び方のポイントを最後におさらいしましょう。

  • 長さの最適解:SUPやカヤックなら6.6ft以下、小型ボートなら6.6ft〜7.3ftが扱いやすい。
  • 調子の選択:サワラキャスティングロッドやSLJロッドは、両方の釣り(投げる・落とす)に流用しやすい特性を持っている。
  • 製品選び:迷ったら「クロスミッション」や「デッキアクター」のような、兼用を前提とした専用設計モデルを選ぶのが最も近道。

あなたの行くフィールド、乗る船の大きさ、そして狙いたいターゲットに合わせて、最適な一本を選んでみてください。

ロッドを持ち替える手間から解放され、目の前の魚との駆け引きにもっと集中できるようになるはずです。

それでは、良い釣りを!