こんにちは。ジギングナビ、運営者の「ジン」です。
アジングといえば、漁港の常夜灯の下に釣り人がずらりと並んでいる光景が定番ですよね。
でも、いざ入ってみると「場所がない」「釣れてもサイズが小さい」なんて経験、ありませんか?
実は、灯りのない真っ暗なポイントこそ、警戒心の強い大型のアジが潜むパラダイスかもしれません。
暗闇でどうやって魚を探せばいいのか、何を目印にすればいいのか、最初は不安に思う方も多いはずです。
この記事では、そんな光のない場所でのアジング攻略法を、私の実釣経験を交えて分かりやすく解説します。
この記事のポイント
- 常夜灯がない暗闇ポイントでのアジの探し方と潮読みのコツ
- 真っ暗な海でもアジに見つけてもらえるワームカラーの選び方
- 視覚に頼らず手元の感度でアタリを取るためのタックル設定
- 大型アジが狙いやすい闇磯やサーフなどでの安全対策と装備
アジングの夜釣りで常夜灯なしの場所を攻略する基本

常夜灯という目印がない暗闇の中で、どのようにアジの居場所を特定し、アプローチすればよいのでしょうか。
視覚情報が遮断される分、他の感覚や事前の情報をフル活用する必要があります。
ここでは、光に頼らないポイント選びから、道具のセレクト、そして実際の釣り方に至るまで、無灯火エリアを攻略するための基礎知識を解説します。
暗闇でも釣れるポイントや潮の流れの探し方
真っ暗な海でアジを探すとき、最も頼りになるのは「潮の流れ」と「聴覚」です。
常夜灯がない場所では、アジは餌となるプランクトンが溜まる場所に正直についています。
その場所を見つけるためには、リグ(仕掛け)を通して海中の情報を読み取る作業が欠かせません。
まずはキャストして、一定の層をキープしながらリールを巻いてみてください。
すると、ある場所でリグが「フッ」と重くなる瞬間があるはずです。
そこは潮同士がぶつかる「潮目」や、流れが変化する「ヨレ」であり、プランクトンが滞留しやすい場所です。
この「潮が噛む(重くなる)」感覚がある場所こそが、アジがいる可能性が非常に高い一級ポイントになります。

耳を澄ませてポイントを探す
視覚が効かない分、聴覚を研ぎ澄ますことも大切です。
波が護岸やテトラに当たってザワザワしている場所や、沖で「パシャッ」という捕食音が聞こえる場所はチャンス大です。
アジのライズ音(捕食音)はメバルよりも控えめで、小さな音であることが多いので聞き逃さないようにしましょう。
また、絶対に欠かせないのが「明るい時間帯の下見(スカウティング)」です。夜間は見えない沈み根(シモリ)の位置、海藻の生え具合、ブレイク(深くなっている境目)の位置を昼間のうちに確認し、脳内マップを作っておくことで、夜の攻略がスムーズになり、根掛かりのリスクも減らせます。

暗闇で目立つおすすめのワームカラーと選び方

「真っ暗で魚にルアーが見えているの?」と疑問に思うかもしれませんが、アジは側線で波動を感じ、わずかな光量でもシルエットを捉える能力を持っています。
常夜灯なしのポイントでは、常夜灯下とは異なるカラー選びが重要になります。
- ソリッド系(黒・濃い色):
光を通さないため、わずかな月明かりや星明かりをバックに、シルエットがくっきり黒く浮かび上がります。人間からは見えにくいですが、アジからは最も発見されやすい「最強カラー」になることも多いです。 - グロー系(蓄光):
ワーム自体が発光するため、アピール力は抜群です。まずは魚にルアーの存在を気付いてもらうための「サーチ用」として最適です。ただし、スレるのも早いので使い所に注意しましょう。 - 匂い付きワーム:
視覚情報が少ない分、嗅覚に訴える「味と匂い」は強力な武器になります。バイトしてからの吐き出しを遅らせる効果もあるため、アワセのタイミングが取りやすくなります。
基本戦略としては、まずはグロー系で広範囲にアピールして魚の反応を見ます。
そこで反応がなければ、シルエット重視のソリッド系(ブラックや濃いグリーンなど)に変えて、よりナチュラルに誘うのがセオリーですね。
また、マズメ時やうっすら明るい状況では、紫外線で発光する「ケイムラ」も非常に有効です。
感度を高めるためのライン選びとタックル設定

ラインが見えない闇夜のアジングでは、目視でのアタリ確認ができません。
そのため、手元に伝わる「感度」が全てとなります。
私が強くおすすめするのは、伸びが少なくて感度が非常に高いエステルラインです。
ナイロンやフロロカーボンに比べて伸びが極端に少ないため、軽量ジグヘッド(1g以下)の重みや、前述した「潮の重み」の変化をダイレクトに手元に伝えてくれます。風の影響を受けにくい比重の高さも魅力ですね。
タックルバランスも重要です。
ロッドは、1g以下の重さを感じ取れる繊細なソリッドティップを持つショートロッド(5ft台〜6ft前半)が扱いやすいでしょう。
リールも1000番〜2000番クラスの軽量なものを選ぶことで、手元の感覚がより鋭敏になります。
暗闇では視覚情報が遮断される分、集中力が高まり、普段感じ取れないような「モタッ」とした違和感も分かるようになるのが、この釣りの面白いところです。
カウントダウンで探る最適なレンジとタナの深さ

常夜灯があれば、魚が浮いているのが見えたりしますが、暗闇では魚がどこにいるのか全く見えません。
そのため、カウントダウンによる厳密なレンジ(水深)管理が釣果を分けます。
キャストして着水したら、心の中でカウントを刻みます。
「5カウントで表層」「15カウントで中層」「30カウントでボトム(着底)」といった具合に、海を縦に輪切りにして探っていくイメージです。まずは表層からチェックし、反応がなければ徐々に深くしていくのが効率的です。
再現性が釣果を伸ばす鍵
「15カウントでアタリがあった」という情報を掴んだら、次も必ず同じカウントまで沈める「再現性」が重要です。
これができないと、群れがいるのに「たまたま釣れた1匹」で終わってしまいます。暗闇だからこそ、数字に頼ったシステマチックな攻略が求められます。
特に警戒心の強い大型のアジは、ボトム付近の障害物周りに潜んでいることが多いです。根掛かりに注意しながらも、しっかり底まで沈める勇気を持つことで、思わぬ大物に出会える可能性があります。
視覚に頼らない感度重視のアクションと釣り方

ラインの動きを目で追えないので、アクションは常に「ラインテンション(張り)」を感じ続けることが重要です。
ラインが緩んでしまうと、アタリが伝わらなくなるだけでなく、アジがワームを飲み込んで喉奥に掛かってしまったり、ライントラブルの原因にもなります。
基本のアクションは以下の通りです。
- キャストして任意のレンジまでカウントダウンで沈める。
- チョンチョンと軽くロッドを動かして誘いを入れる。
- ロッドをゆっくりさびく(横に引く)か、動かさずに「テンションフォール」で待つ。
竿先に「モタッ」とした重みを感じたり、「フッ」と重みが消えたりする違和感があれば、それがアタリである可能性が高いです。
即座に手首を返してアワセを入れましょう。
暗闇では「明確なコンッ!」というアタリだけでなく、こうした違和感アタリを掛けにいけるかどうかが、上級者へのステップアップになります。
夜のアジングで常夜灯なしでも釣果を伸ばすコツ

基本を押さえたら、次は釣果をさらに伸ばすための応用テクニックや、シーズンごとの傾向を知っておきましょう。
光がない環境ならではのメリットを最大限に活かすことが、爆釣への近道です。
満月や新月の月明かりが釣果に与える影響

常夜灯がないエリアにおいて、「月」は最大の光源であり、釣果を左右する重要な要素です。月齢によって戦略を変える必要があります。
満月(フルムーン)の時
月明かりが強すぎると海全体が明るくなり、アジの群れが特定の場所に留まらず、広範囲に散らばりやすくなります。
これを「月夜のアジングは難しい」と言う人が多い理由です。
この場合、堤防の際(キワ)、テトラの影、船の下など、月光によってできる「シェード(影)」を重点的に攻めるのがコツです。また、魚が沈む傾向にあるので、ボトム付近を丁寧に探りましょう。
新月(ニュームーン)の時
完全な闇になりますが、逆に言えば「わずかな光」の効果が絶大になります。
自動販売機の光、遠くの街灯、民家の窓明かりなど、ごく弱い光でも海面に落ちていれば、そこにプランクトンが集まり、アジが密集する可能性があります。
「これっぽっちの光で?」と思うような場所でも見逃さないでください。
また、警戒心が薄れるため、大胆に表層を探るのもアリですね。
安全な釣行に欠かせない装備とライトの活用法

暗闇での釣り、特に足場の悪い磯やテトラ帯での釣りは、一歩間違えれば落水などの重大な事故に繋がる危険があります。
釣果以前に、安全対策は絶対条件です。
必須の安全装備
- ライフジャケット:万が一の落水に備え、必ず着用しましょう。磯場では岩での擦れに強い「固型式(フローティングベスト)」が推奨されます。
- スパイクシューズ:濡れた磯やテトラは非常に滑りやすいです。場所に応じた適切なソール(フェルトスパイクなど)を選んでください。
- ヘッドライトと予備ライト:移動時は足元をしっかり照らせる高光量のものを。電池切れに備えて予備も必須です。
また、ライトの使い方にもマナーとコツがあります。
不用意に海面を強力なライトで照らすと、魚が警戒して散ってしまいます。
手元の作業をする際は、魚に警戒心を与えにくい「赤色ライト」を使うか、海に背を向けて点灯しましょう。
赤色は人間の目にとっても「暗順応(暗闇に目が慣れること)」を妨げにくいので、実用性が非常に高いです。
ライフジャケットの重要性については、以下の海上保安庁のガイドラインもぜひ参考にしてください。
(出典:海上保安庁『ウォーターセーフティガイド・ライフジャケット』)
警戒心の強い大型デカアジを狙う絶好のチャンス
常夜灯周りは明るすぎて、賢い大型のアジ(尺アジやギガアジ)は警戒して近寄らないことが多いです。
逆に、常夜灯がない暗闇のエリアは、大型個体にとって安心して餌を捕食できる「聖域」となっています。
特に、潮通しの良い堤防の先端、少し沖にあるブレイクライン、地磯周りなどは、回遊性の高い大型アジが回ってくるルートになりやすいです。
「常夜灯がない=釣れない」ではなく、「常夜灯がない=デカアジのチャンス」と捉えて、少し強めのタックルで挑んでみてください。
豆アジのアタリとは違う、重量感のある引きが待っているかもしれません。
常夜灯ありの場所と比較した際のメリットと特徴
結局のところ、常夜灯なしのポイントを選ぶ最大のメリットは「プレッシャーの低さ」と「サイズの良さ」に尽きます。

常夜灯エリアは魚が見えるので初心者には安心ですが、ハイプレッシャーでスレた魚を釣るのは意外と難しいものです。
一方、暗闇エリアは魚が見えない不安はありますが、居場所さえ突き止めれば、スレていないフレッシュな魚が素直に口を使ってくれることが多いのが魅力です。
アジングの夜釣りは常夜灯なしの攻略が面白い
常夜灯の下で豆アジを数釣りするのも楽しいですが、暗闇の中で微細な潮の変化を読み、手元の感覚だけを頼りに良型のアジを引きずり出す「闇アジング」には、独特の達成感と中毒性があります。
最初は何も見えなくて不安かもしれませんが、一度その感覚を掴めば、混雑する常夜灯ポイントには戻れなくなるかもしれません。
ぜひ、しっかりとした安全装備を整えた上で、勇気を出して常夜灯のないエリアにキャストしてみてください。
きっと新しいアジングの世界が待っていますよ。