こんにちは。ジギングナビ、運営者の「ジン」です。アジングを始めたばかりの頃、誰もがぶつかる最初の壁。
それが「ボトム(底)がわからない」という悩みではないでしょうか。「着底した合図を見逃しているだけ?」「それとも道具が悪いの?」そんな疑問や不安を抱えながら、暗い海に向かってキャストを続けるのは心細いですよね。
実は、軽いジグヘッドの着底を感じ取るには、いくつかの明確なコツと、ちょっとした練習方法があるんです。
今回は、私が実際に試して効果があった感度アップの秘訣や、強風や夜間といった難しい状況での対処法について、自身の経験を交えながらわかりやすく解説していきます。
この記事のポイント
- 初心者が最短で着底感覚を掴むための具体的な練習方法
- 道具選びで劇的に変わる?ジグヘッドとラインの黄金比
- 夜間や強風時でも確実にボトムを取るための実践テクニック
- ソリッドとチューブラー、感度の違いと使い分けのポイント
アジングの着底がわからない原因と基本対策

アジングにおいて「着底」は、単に底に着いたことを知るだけでなく、魚のいる層(レンジ)を把握するための最重要情報です。
しかし、1g以下の軽量リグを扱うこの釣りでは、物理的に着底の衝撃を感じにくいのが現実。
ここでは、なぜ着底がわからないのかという根本的な原因を解消し、誰でも感覚を掴めるようになるための基本的な対策と練習法を紹介します。
初心者が着底をマスターする練習方法
「1gのジグヘッドの着底がわからないなら、まずは重くして感覚を覚え込ませる」これが一番の近道です。
いきなり軽量リグで勝負するのではなく、まずは重めのオモリを使って「着底の合図」を脳にインプットする練習から始めましょう。
これをやるだけで、脳が「何を探せばいいのか」を理解してくれます。
足元での「ガンダマ」ドリル

私が初心者の頃によくやっていたのは、「ガン玉(割ビシ)」を使ったドリルです。
ワームもフックも付けず、ラインの先に2g程度(6Bなど)のガン玉だけを噛ませて、足元の見える範囲に落としてみます。
練習のステップ
1 視覚で確認:2g程度のオモリを足元に落とします。着底した瞬間、糸が「フッ」とふける動きを目に焼き付けます。
2 触覚で確認:次は目を閉じて落とします。「トンッ」という衝撃と同時に、竿先にかかっていた重みが「フッ」と消える感覚を手で覚えます。
3 ウェイトダウン:2gで感覚を掴んだら、1.5g、1.0gと徐々に軽くしていき、感覚の解像度を上げていきます。
この練習で「着底とは衝撃ではなく、重みの消失である」という正解を知っておくだけで、実釣時の集中力が大きく変わりますよ。
ジグヘッドの重さと素材で感度を上げる
道具の力を借りて感度を底上げすることも立派な戦略です。
特に注目したいのがジグヘッドの「素材」。
一般的には鉛(リード)が使われますが、私が着底に悩む方におすすめしたいのは「タングステン製」のジグヘッドです。
タングステンは鉛よりも比重が約1.7倍も高く、同じ重さでもシルエットが小さくなります。
これにより水の抵抗を受けにくく、スッと素直に沈んでくれるため、着底の衝撃が手元に伝わりやすくなるんです。
また、非常に硬い金属なので、ボトムの岩や砂利に当たった時の音が「カンッ」と金属的に響き、情報の伝達力が段違いです。
| 素材 | 比重 | 特徴 |
|---|---|---|
| 鉛(リード) | 約11.3 | 安価で一般的。柔らかいため着底音は鈍め。 |
| タングステン | 約19.3 | 高価だが硬く高感度。風や潮流に強い。 |
タングステンを使うメリット 風や潮流の影響を受けにくく、ダイレクトな操作感が得られます。
少し値は張りますが、ここぞという時の「情報の解像度」を買う価値は十分にあります。
エステルラインで着底感度を高めるコツ

ライン選びも着底感知には欠かせない要素です。
ナイロンやフロロカーボンも良いですが、感度を最優先するなら「エステルライン」一択だと私は思います。
エステルライン(ポリエステル)は伸びが極端に少なく、水馴染みが良い(比重が1.38前後と適度に重い)ため、軽量ジグヘッドの微細な重みや、着底時の「テンション抜け」をダイレクトに伝えてくれます。
特に1g以下の軽量リグを使う場合、ラインが水に沈んで直線軌道を描きやすいため、ボトムの情報がぼやけずに手元まで届きます。
例えば、釣り糸メーカーのサンラインでは、エステルラインの特徴として「直進性が高く、軽量ジグヘッドでもストレスなくキャストできるしなやかさ」を挙げており、微細なアタリを感じ取るための専用設計がなされています(出典:サンライン公式『ソルティメイト 鯵の糸エステル』)。
注意点 エステルラインは瞬間的な衝撃に弱いので、必ずショックリーダーを組み、ドラグ設定は緩めにしておきましょう。
カウントダウンで水深と地形を把握する

アジングの上手い人が必ずやっているのが「カウントダウン」です。
着底を感じるだけでなく、「着底までの時間を計る」ことで、目に見えない海中の地形を頭の中に描くことができます。
キャストして着水したら、すぐに心の中で「1、2、3…」とカウントを開始します。例えば30カウントで着底したなら、その場所の水深は「30カウント分」ということになります。これを扇状に投げ分けることで、「右側は25カウントで浅いな」「左側は35カウントまで落ちるブレイク(かけあがり)があるな」といった具合に、海底の地図(マップ)を作ることができるのです。
ボトムがわかれば、根掛かりを避けるために「25カウントまで沈めてから巻き始めよう」といった戦略も立てられますよね。
スプールフリーでラインの動きを見る

手元の感覚(触覚)だけでなく、目(視覚)で着底を判断するテクニックもあります。それが「スプールフリー(フリーフォール)」での着底確認です。
キャスト後、ベールを返さずに指でスプールを軽く押さえながら(フェザリング)、ラインを少しずつ放出していきます。
ジグヘッドが沈んでいる間は、ラインがパラパラと出ていきますが、着底した瞬間にその放出がピタリと止まります。
これなら、手元に感覚が伝わらなくても確実に着底がわかります。
特に水深がある場所や、風がなくラインの動きが見やすい状況では最強のメソッドです。
ラインの動きを凝視する癖をつけると、フォール中の微細なアタリも取れるようになりますよ。
アジングの着底がわからない時の状況別攻略

釣り場はいつも無風で穏やかとは限りません。
むしろ、風が吹いていたり、潮が速かったりすることの方が多いですよね。
ここでは、そんな「わかりにくい状況」を打破するための実践的な攻略法を紹介します。
夜間の見えない海で着底を判断する
夜のアジングではラインが見えず、視覚情報が遮断されます。
ここで頼りになるのはやはり「手感度」と「道具の工夫」です。
まず、ラインは視認性の高いピンクやイエローを選び、ヘッドライト(魚に警戒されにくい赤色ライト推奨)や常夜灯の明かりを利用して、うっすらとでもラインの軌道が見えるようにします。
また、「カウントダウン」を徹底することが夜間の最大の武器になります。
1投目でなんとか着底を感じ取れたら、そのカウント数を基準にします。
「今は暗くて見えないけど、さっき30秒だったから、30秒数えればボトムだ」と仮定して釣りを展開するのです。
これにより、見えなくても再現性のある釣りが可能になります。
強風下でもボトムを感知するテクニック

風が強い日はラインが帆のように風をはらんでしまい、ジグヘッドがいつまでも沈まない現象が起きます。こうなると着底どころではありません。
対策としては、まずロッドの穂先を海面ギリギリまで下げること。
ラインが風を受ける面積を減らすためです。
そして、思い切ってジグヘッドを重く(1.5g〜2.0g以上)します。
「重くすると食わないかも」と心配になるかもしれませんが、何をやっているかわからない状態よりは、重くしてでも底を取れる方が圧倒的に釣れます。
風を利用するドリフト釣法 向かい風ではなく、風を背中から受ける位置に立ち、風にラインを乗せて沖へ送り込むようにすると、ラインに適度な張りが生まれて逆に感度が良くなることもあります。
激流エリアでのドリフト釣法と着底
潮の流れが速い場所では、ジグヘッドがあっという間に流されて着底しません。
無理に真下に沈めようとせず、「流れに乗せて転がす」イメージを持ちましょう。
キャストしたらラインを張りすぎず緩めすぎずの状態(テンションフォール)で、潮下に向かって流していきます。
時折、ロッドでコツンと底を感じ取れたらOK。
これを「ボトムドリフト」と呼びます。激流の中に潜む大型のアジは、この流れてくるエサを底付近で待ち構えていることが多いのです。
どうしても底が取れない場合は、スプリットショットリグやキャロライナリグなど、重いシンカーを使ったリグに変更するのも賢い選択です。
無理にジグ単(ジグヘッド単体)にこだわる必要はありません。
ソリッドとチューブラーの感度の違い

ロッドのティップ(穂先)には、中身が詰まった「ソリッド」と、中空の「チューブラー」の2種類があります。着底感度という点では、それぞれ感じ方が異なります。
| タイプ | 特徴 | 着底の感じ方 |
|---|---|---|
| ソリッド | しなやかで曲がりやすい | テンションがフッと抜ける「重みの変化」を目や手で感じやすい。軽量リグ向き。 |
| チューブラー | 張りがあり反響が良い | 「コンッ」という着底の衝撃(振動)を手元に伝えやすい。重めのリグや硬い底質向き。 |
一般的に、1g以下の軽量リグの着底を「重みの消失(もたれ感)」で察知するには、ソリッドティップの方が向いていると言われます。
一方、金属的な反響感度を求めるならチューブラー。自分のスタイルに合わせて選んでみてください。
テンションフォールで違和感を探る
フリーフォールで見てもわからない、風で流される…そんな時の最終手段であり基本技術が「テンションフォール」です。
キャスト後、糸フケを取ってロッドをサビき、ラインを張った状態でカーブを描くように沈めていきます。
ラインが張っているので、ジグヘッドの重みが常にロッドティップに乗っています。
着底した瞬間、その重みが「フッ」と消える。
この違和感こそが着底の合図です。
また、着底したか自信がない時は、軽くロッドを煽って(聞いて)みます。
重みを感じればまだ水中、スカスカなら着底済み(あるいはラインが弛みすぎ)。
この「聞いてみる」動作自体が誘いにもなるので、積極的に行ってみましょう。
アジングの着底がわからない悩みを解消

ここまで、アジングの着底に関する悩みと解決策を見てきました。
着底がわからないのは、決してセンスがないからではありません。
物理的な難しさを理解し、それを補うための道具選びや、感覚を掴むための練習を行えば、必ずわかるようになります。
まずは「タングステンジグヘッド」と「エステルライン」を試し、明るい時間帯に「視覚とカウントダウン」で海底のイメージを作る練習から始めてみてください。
ボトムが取れるようになると、アジングの世界は一気に広がり、釣果も驚くほど伸びていきますよ。諦めずに、あの「フッ」と軽くなる瞬間を探しに行きましょう!